今回は福岡市城南区にあるタケダスポーツ・ビューティークリニックの武田りわ先生にインタビューをさせて頂きました。医師になろうと思ったきっかけ、皮膚科から美容皮膚科も診療するようになったエピソード、お仕事に対する想いをお聞きしました。 2021年11月には、院内・院外に「『飲む応援』自動販売機」を設置いただきました。クリニックとして、社会や地域の為にできること、その想いについてもお話しくださいました。
聞き手:赤星拓
赤星拓(以下 赤星)
本日は大変お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。先生が医師となり、皮膚科・美容皮膚科を選ばれたきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?
武田りわ (以下 武田※敬称略)
私の母は看護師で学校帰りは母が勤める病院で待っていました。幼い頃から医療現場に近い環境で育ったので、その影響は大きかったかなと思います。
「人の役に立ちたい」という想いから医者を志す
武田
子供の頃から正義感が強かったので「人の役に立ちたい」という純粋な気持ちから「医者になって人を助ける」という夢を持っていました。だけど、医師以外もいろんな夢がありましたよ。インテリアだったり、旅行や海外の風景が好きだったので、インテリアコーディネーターやキャビンアテンダント、外交官など海外に行ける仕事がしたいと思っていました。
高校3年の進路を決める時期までいろんな職業に興味があったので、かなり悩みました。もし就かなかったら一番後悔する仕事、あきらめられない仕事はなんだろうと考え、医者になろうと決意しました。
在学中は実習で色々な科を回ります。その経験の中で、圧倒的に皮膚科が面白かったです。
皮膚科は見た目が勝負。目に見える皮膚の症状を細かく観察して診断をします。それが私にはすごく面白く感じました。例えば、同じ赤い症状でも、水っぽい赤なのか、カサカサした赤なのか、熱を帯びているのか、痛いのか、痒いのか、とか。質感だと、ブツブツ、べったり、硬い、柔らかいとか。それらを頭の中で皮膚の病理組織像と照らし合わせながら病態を考えて、分析して診断するというのがすごく面白かったんです。
他科のように血液データや画像データとにらめっこして診断するのと全然違うので、皮膚科の実習が一番楽しかったです。それで私は皮膚科の道に進みました。
自身の肌のトラブルをきっかけに。美容皮膚科へ
武田
結婚して、福岡に来る事になり、大学を離れて、そのあと夫の開業を機に皮膚科を開業しました。医者になった当初は「皮膚の病気を治すこと」にやりがいを感じていましたが、現在は美容皮膚科を主に診察しています。
元々、私は特に大きな肌のトラブルがなかったのですが、開業当時に仕事と家事と子育てに追われる中で、自分自身の肌の老化が急に気になるようになって…。
「皮膚科医なんだから、自分で治さないと!」と思って美容皮膚科の診療も行うことにしました。「シミ」「シワ」「くすみ」「毛穴」「たるみ」「赤ら顔」等の症状は病気ではありませんが、医者が医療によって解決できること、人の役に立てることだと意識が変わってきて、美容皮膚科にのめり込むようになりました。
カスタマイズしていくところが奥が深い
武田
美容皮膚科の面白いところは、「蕁麻疹だから抗アレルギー剤を使う」というように一律の治療ではなく、同じシミでもタイプ、色、その人の性格、生活、予算など条件が異なるいろんな情報をもとに、ひとりひとり治療を変えていく、個々にカスタマイズしたご提案をするところが奥が深く、すごく面白いです。
私は、絵を見たり描いたり、写真を撮ったり、綺麗な景色や鮮やかな色彩、例えば着物や帯の柄を見るとドキドキするアート好きな右脳系タイプで、その感覚が美容皮膚科に直結してるなと思います。私が「美しいな」「魅力的だな」と思う肌、つまり毛穴が目立たず、色ムラがない肌、輪郭の凹凸がないシルエットにどれだけ近づけるか、そこがすごく燃えます(笑)
赤星
私も先生には脚の脱毛でお世話になりました。脱毛後はテーピングを巻く時のストレスが無くなりましたし、見た目も綺麗になり、肌を触ると気持ちがいいです!
武田
それはよかったです。男性にも喜んでいただけて嬉しいです!
もっと先の目標のために、二人三脚で寄り添いたい
赤星
クリニックには肌に疾患を持つ人、美しさを追求される人などいろんな患者さんがいらっしゃると思いますが、患者さんと向き合うときに先生が一番大切にされてることはどんなことでしょうか?
武田
今当たり前のことだけど、患者さんの話を「聞く」ことを大切にしてます。
患者さんは「シミを解決したい」という理由で来院されますが、私は「シミさえ取れたらいい」という姿勢ではなく、患者さんが最終的にどうなりたいのか、なぜそれを治そうと思ったのか。なぜ、綺麗になりたいと思ったのか、など奥に秘められた想いをくみ取るようにしています。
肌の悩みの裏には、家庭内のストレスだったり、仕事のストレスだったりと様々な背景がかくれていたりします。また美肌を求める理由として、目の前にある大きな仕事に向けて綺麗になりたい、娘の結婚式に綺麗な母親になって傍に居たい、今の自分を何か変えたいなど想いは様々です。患者様が解決したい問題やその先にある大きなゴールや目標を聞き、しっかりと理解した上で、一緒に歩みながら、二人三脚で寄り添いたいと思ってます。
ここに来た人が幸せになる。
来る前よりも少しでも幸せになるように
武田
美容皮膚科は「皮膚を治す」のが仕事ではなく、ここに来た人が「笑顔になる」、治療前よりも「幸せになる」事が私達の仕事です。
その為には、患者様が発する言葉一つ一つに耳を傾けることを大切にしています。カウンセリングの時だけではなく、スタッフも含めて、ちょっとしたプライベートの話の中にもヒントがあり、理解が深まることもあります。
基本的には「美しくいたい、なりたい」「若々しくいたい、なりたい」というのがみなさんの願いです。それを叶えるには、患者さんが「この治療がしたい」と来られて「はい、ではその治療をしましょう」という簡単なものではないと思っています。
例えば、患者さんは「シミをレーザーで取りたい」と来院されたとします。けれど、「シワ」を改善した方がガラッと印象が変わると判断したら、私はシワ改善をご提案しますし、シミを取るにしてもレーザー以外の治療をご提案することもあります。
それは患者さんの本当の希望を叶えるためです。患者さんの希望はお聞きしますが、決して患者さんの言いなりにメニューは決めておりません。治療の順番や、どの治療を選択するのか、そこがプロの仕事だと思っているのでしっかりと判断をしてご提案します。
赤星
奥が深いですね。ただ科学的、システム的にこれで治るというわけではなく、患者様の悩みに寄り添ったご提案なのですね。
自分がどうなりたいか、本当の理由を理解してもらえると安心して治療の相談ができますね。
力は、人のために、世のために使う
赤星
先生は幼少期から「人の役に立ちたい」というお考えから医師になったとおっしゃっていましたが、医療を通じて地域や社会に対してどのように貢献しようと思っていらっしゃいますか?
武田
元々、年を重ねてきて、親になって、「社会に貢献する」という意識は年々強くなっていました。話題作になった鬼滅の刃の映画の中にすごく印象的な言葉がありました。
煉獄さんの母親が煉獄さんに「あなたはとても強く生まれた。そういう力を持った人は、その力を弱き人を助けること、人のために世のために使うこと。責任を持って果たさなければならない使命です」と言うようなメッセージがありました。それを観て、「自分に与えられた力や能力は、それを必要としている人のために使うもの」「誰かのために自分ができることは惜しみなくやろう」という自分の気持ちが映画と重なり、心に響いてボロ泣きしました…(笑)
ここ数年、九州では災害が増えています。九州は大好きなので旅行もするし、各県にクリニックの患者さんやクリニックを卒業したスタッフやご家族など大切な人たちがたくさんいます。
災害のニュースを耳にする度に、あのスタッフの実家は大丈夫かなと心配することが多く、私も何かしたいという気持ちでいるのですが、実際にはクリニックの診療があってボランティアに参加することもできず、具体的な行動を起こす機会がなくて…。そう思っている中、拓さんが支援活動に関わっていることを知り、形は間接的だけど、気持ちでは直接的に何か支援が出来るかもしれないと思いご連絡をしました。
赤星
今年8月に佐賀を襲った豪雨災害の時、武田りわ先生はいち早く私にご連絡をくださいました。
「佐賀にもクリニックの患者様だったり、お世話になった方々がたくさんいます。私にもできる事があればお手伝いをしたい…」と。そこで「飲む応援」と言う形で災害支援ができることをお伝えさせて頂きました。
先生はすぐに参画したいと連絡をくださり、先生のクリニックに令和3年佐賀県豪雨災害復興支援を目的とする「『飲む応援』自動販売機」を設置いただきました。
赤星
連絡を受けた時にもお話をさせて頂きましたが、今年8月の佐賀県豪雨災害の際に私の事務所がある佐賀県大町町も被災し、その状況を私は間近で見ました。道路が川のように冠水し、泥だらけの家財道具を外に出して作業をしていました。その異様な光景を連日目の当たりにすると、先生の言葉の通り、本当に自分が何かしないと…、と強く思いました。
赤星
被災した場所はいつか綺麗になります。しかし、その中に継続的な支援の輪が今以上に整っていれば、何かあった時ももっと早く、もっと効率的に支援や行動が起こせると思いました。
設置いただいた自動販売機は「飲む応援」という取り組みです。自動販売機、オフィスコーヒー、給茶機等のご利用代金の一部を活用し、応援したい団体やプロジェクトを「無理なく」「手間なく」「継続的に」支援していただける応援の形です。また、災害・BCP対策としても活用でき、平常時は、「飲む応援」自動販売機として、災害時には「飲料(食品)備蓄型自動販売機」としてご利用頂けます。
「飲む応援」は、社会課題の解決 ・企業の利益 ・継続的な社会還元活動。三方に価値を生み出すサステナブルな取り組みです。支援したい気持ちはあるけど何をしていいか分からない、その気持ちを誰かに託すことができる支援の形です。その話を先生に伝えると「私のクリニックも協力させて」と参画してもらえたことはすごく嬉しかったです。
先生が参画してくださった「飲む応援」をしっかりと伝えていくことが、今の私の使命だと思います。
医療法人TSC タケダスポーツ・ビューティークリニック様のご支援を被災された方々、地域の子供たちに喜んでいただける形に変えていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
今回のインタビューでは、「『飲む応援』自動販売機」を設置いただいた医療法人TSCタケダスポーツ・ビューティークリニック武田りわ先生をご紹介させて頂いております。 幼少期から「人の役に立ちたい」という使命感を持ち、皮膚科医となった今、「ここに来る人が笑顔になる。来る前よりも幸せになる」というクリニックでありたいという想いで常に患者様の本心に向き合い診療されている武田りわ先生の熱い想いに触れました。 私たち株式会社SSBは「飲む応援」に参画いただきました医療法人TSCタケダスポーツ・ビューティークリニック様の災害支援や地域に対する思いをしっかりと受け止め活動して参ります。 最後までお読みくださりありがとうございました。 |
医療法人TSC タケダスポーツ・ビューティークリニック 医師 武田りわ
福岡市城南区の皮膚科・美容皮膚科
「美肌は人を幸せにする」タケダスポーツ・ビューティークリニックは福岡市城南区梅林の皮膚科・美容皮膚科です。みなさまのお肌のかかりつけ医を目指しています。西洋医学を基礎とする美容医療に漢方や栄養医学を取り入れ、体の外側と内側からのケアを提案しています。日々強く生きる女性の皆様が、健やかな人生を送れるように、もっと気軽に美容を楽しんでいただけるようにお肌やお身体に関するご相談をお受けしています。
来院された患者様におくつろぎいただけるよう、こだわりの空間をご準備しております。
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株式会社SSB 代表取締役 赤星拓
1984年生まれ、福岡出身の元プロサッカー選手。ポジションはGK。福岡大学卒業後、2007年当時J2サガン鳥栖に加入し2011年にJ1へ昇格。2018年シーズン限りで現役を引退。現役引退後、ベストアメニティホールディングスに在し、レジャー事業を担当。2021年5月に株式会社SSBを設立し、スポーツ振興支援全般、全国のプロから民間クラブまで広くスポーツマーケティングのサポート事業を展開し、スポーツを通じた地域貢献の活動に取り組む。
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【撮影場所】
医療法人TSCタケダスポーツ・ビューティークリニック内
企画製作:リタジャパン株式会社